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【乳がん】#3 家族への告知

しこり発見の翌日、クリニックでがん確定となり、すぐに夫に電話をする


「どうやった?」


押し殺すような夫の声に申し訳なくなりましたが


「やっぱりそうやったわー。がんやってー。。。」



普段と変わらずごく普通に話す「私」を大丈夫やろかと心配する夫にまたもや申し訳なくて。



「午後はレッスンあるし、とにかく家に帰るからね、大丈夫だよ。」


そう伝え、車で帰宅しました。



子供たちにはいつ伝えようか、なんて伝えようか・・・そう考えながら運転していると、その時突然沸き上がった感情は「安堵」


「乳がんになったのが私で良かった。子供たちでなくて良かった。。。」


「いや、家族の誰であっても、代わりたくても代われない。。。」


『それを受け止めるのが私で良かった』心の底からそう思いました。


結局、子供たちにはすぐには知らせませんでした。今後の成り行きがある程度わかってからにしようと思いました・・・なるべく心配が少なく明るく伝えられたらいいな、と願いながら。


両親にも同様に、すぐには知らせませんでした。ただ、唯一の兄弟である兄には伝えました。「えっ」と言って少し黙ってしまった兄。前日のしこりのことも知らないので本当に突然の告知に言葉を失ってしまった様子。夫同様、兄にも申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。




 


私の場合、しこりを見つけて【乳がん】だと確定するまで24時間ありませんでした。


手術を受けるための病院を決めなければなりません。次の受診(針生検)は3日後です。


すぐに予約を取ってもらっても、手術は1か月半~2か月先になるのが普通ですが、コロナの影響で、もしかしたらもっと後になるかもしれないとのこと。


その間にがんが大きくなったらと、不安が広がりました。




この日から様々な情報を自分なりに集め、身近な人の話に耳を傾け、それを咀嚼しながら自分の価値観と向き合い、、、、、二か月足らずで手術と同時再建を行うことになります。


時に現実の「私」の感情に引き戻され涙を流し、葛藤しながらも、どんどん前に進むしかありませんでした。


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