自分なりに情報を収集し、自分の価値観や当時の状況から、下記のように決めました。
(詳しくは【乳がん】#8)
・胸の喪失感を少なくし、温泉などにも行きやすくするために再建をする
・出来るだけキレイに仕上がるよう、一次再建(同時再建)をする
・インプラントではなく、自家組織で再建する
ここで再度大きな問題は
どこの組織(自分の身体の一部)を使って再建するか
ということ
自分の体の一部(自家組織)を使って再建する方法
①深下腹壁動脈穿通枝皮弁法
腹部の皮膚・脂肪に血管付けて採取し、顕微鏡を使って胸部の血管と皮弁の血管をつなぎます。これにより、腹部の皮膚・脂肪を血流がある状態で胸部に移植することができるため、それを用いて乳房を再建します。腹部の筋肉は温存します。
②広背筋皮弁法
背中の皮膚・脂肪・広背筋を血管がつながったままの状態で、脇の下を通して胸部に移動し、乳房形態を再建する方法です。
※国立がん研究センター東病院のホームページより抜粋
(その他詳しくはこちら)
一般的な方法は2つ:①お腹 ②背中
そして自家再建最大のデメリット
乳房以外の、健康な部分に傷をつくる
ということ
①の場合は、ウエストのあたりに横一文字の傷が出来ます。ズバッと大きく、約30cm。
②の場合は、背中(アンダーバストのラインあたり)にやや斜めに傷が出来ます。約20cm。
その他のデメリットもありますが、いろいろ考慮する以前に、私の場合、当初痩せていたのでお腹は脂肪が少なく出来ないとのこと!!
よって、①お腹は却下。残るは②背中。
背中の皮膚・脂肪・広背筋を血管がつながったままの状態で、脇の下を通して胸部に移動し、乳房形態を再建する方法:広背筋皮弁法
ヨガインストラクターをしている私にとって(いや誰にとってもかも)、広背筋を切り取り、グルっとひっくり返して胸に詰めるということは、かなりの衝撃でした。
えーーーー!!!
この方法しかないの~~~~~?!(泣)
デメリットのいくつかの文に目が点に。
皮弁を採取した部位の筋力の低下を感じることがあります。
筋肉が移植されているため、再建した乳房がピクピクと動くことがあります。
・・・絶対イヤっ!!(怒)
主治医に尋ねたところ、「日常生活に支障はない」とのこと。
ほんまかいな、日常生活ってヨガも入ってる??
普段そんなに大きな役目をしていないので大丈夫ではないかと言われましたが、健康な広背筋を使って胸を作ることへの抵抗が強すぎて、なぜか怒りに似た気持ちが湧いてきました。
せっかく育てた広背筋(いやそんなに育ってないけど)、右だけ広背筋がないって、どんな感じになるのでしょう??
左右差を感じてしまうに違いない。。。
背中動かしてるつもりが胸動いたらどうするよ?!
さらに調べているとまたデメリットに出会い
脇の下にロープをはさんでいるような感覚が残ることがある(血管がつながったまま脇の下を通してくるから)
・・・やっぱりイヤっ!!(涙)
全ての人がここにあげたデメリットを感じるとは限りませんが、「やってみないとわからない」ことに対しての不安が大き過ぎました。。。
ここでまた原点に戻ってしまい、
「本当に胸が必要なのか」
ということ
これら様々な感情は私個人の価値観に基づくもので、他の人にとってはそんなに大きな問題ではないのかもしれません。
もし事前にいろいろな情報を知っていたら、もしかしたら決断に要する時間や感情の起伏も少なかったのかもしれません。自分の価値観がもっとしっかりと確立されていたら、楽だったかもしれません。
あなたなら、どうしますか・・・?
再建についてはまだまだ次回のブログに続く・・・
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