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【乳がん】#11 乳房再建 その③

本当に胸(再建)が必要なのか
  • お腹の組織では脂肪が足りないので出来ない

  • インプラントは一時使用停止

  • 背中の筋肉を使っての再建しか方法がないのか

様々なことを考え葛藤しました(【乳がん】#9



健康な身体の一部を傷つけてまで、なくなる胸の形を維持すること。ある種の罪悪感がありました。見た目にこだわるのか・・・しかし、再建の目的は見た目だけでなく、左右のバランスを取るということも大切な理由だったりします。


「日常生活に問題はない」「たくさんの人がやっている」と言われても、どうしても筋肉(広背筋)を使うのが嫌でした。意識を持って身体(筋肉)を動かすことを練習してきました。その一部を、自分の意志で失ってしまうことに対する抵抗が大きすぎました。そんなんイヤや、と、だだをこねているようでしたが、、その方法しかないのかと、泣きました(涙)。


そのような犠牲を払っても、当たり前ですが、元のままの胸は出来上がりません、皮膚の感覚はなく、または痺れがあり、下を向いたり腕を上げたりするといびつな形になったりもします。。。


「本当に胸(再建)が必要なのか」


胸(または身体の組織)に対する思い入れは人それぞれですし、無くなってみないと分からないこともあるでしょう。(二次再建でもいいのかも)


しかし私は、何か納得いく方法があるのではないかと、、あがきました。


調べました。他に方法がないものか。。。

泣きながらあがいた結果、見つけました!


ありました!

内腿の組織の移植(遊離大腿皮弁法)


やり方はお腹を使う方法(深下腹壁動脈穿通枝皮弁法)と同じですが、お腹でやる場合と異なるのは


  • メリット:両側乳がんにも対応できる

  • デメリット:大きな胸には対応できない(ボリュームが足りない)


ということ。


最近では多く行われているようで、このブログを書くために少し検索したら出てきましたが、一年半前には内腿移植はあまり行われていなかった(私が手術をした大学病院ではかなりのレアケース?看護師長さんは初めてのケースだとおっしゃった)ので、かなり探して見つけました。



ここで、形成外科の先生を思い出す・・・・


最初に診てもらった先生は、再建するならお腹は無理なので背中をと勧められました。


けれど、どうしてもその決断が出来かねたので、別の先生の診察を受けてみました。



「うーーん、、お腹は確かに難しいね、かなり脂肪が少ないから大きく取らないと出来ないので、そこまでお腹を傷つけるのはもったいないね」


内腿、、、(私の右の内腿の脂肪を確認し)、、出来るね


と!!!

やったー!!


自分で調べて、納得して治療を受けることの大切さ


出来る限りのことをしたのなら、それを納得して自分が治療を受けるのなら、後は任せて受け入れるだけ・・・


「お願いいたします」



先生は血管の位置などをエコーで確認し、「うん、大丈夫。この血管でいこう」と。


そして、詳しい説明をしてくれました。

  • 傷は20cmくらい(舟形に切り取り真ん中に寄せるので、両端が少し浮いたようになることがある)

  • 皮膚と脂肪に血管を一本つけて切り取る

  • 胸の血管に繋げて組織を入れ、胸の形を作る

稀に血管がうまく繋がらず組織が壊死して再建がダメになるケースがあるということの説明も受けました。



同時再建をすることになったので、その場で手術日の確認もし、初診で主治医が手術日の予約をしてくれていましたが、その先生の予定も考慮し、一週間早くなる可能性があることを承諾しました。


コロナで緊急事態宣言が発令されていたので、一般の手術の予定はどうなるかわからない微妙な時期でした。少しでも早く、確実に手術をしてもらえることは本当に有難いことでした。


こうして、私は内腿の組織を使った再建をすることにたどり着きました。


 胸の形は内腿の脂肪で確保、そこで、、、



私の場合は、乳頭も切除しなくてはならず、、、涙


最初の説明では乳輪乳頭を切り取り、直径約3cmくらい?の円形、そこに移植した内腿の皮膚が内側から現れるということ。


乳輪乳頭再建も後日(半年後~)出来るとの説明がありました。別の身体の組織を移植し乳頭を作り、医療用入れ墨(自費)をするというもの。


これに対しても私は抵抗し、調べました。


・・・ある病院では乳頭は切除しても乳輪は残しているという情報を見つけました。グッジョブ!


主治医に相談し、結果、乳輪は残して、乳頭は切除。直径1cmくらいに内腿の皮膚が見えるということに。真ん中から、白→黒→白とでも言いますか、、、あはは。そこから後日乳頭だけを再建すれば出来上がり!の予定となり、納得して再建計画決定となりました。


手術2週間前のことでした。お疲れ様。

いよいよ手術へ・・・

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